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ファスティング(断食)はダイエットではない。

こんにちは!

熊本市中央区でダイエットを専門で行っています、パーソナルジム pas à pas パザパ代表の平野です。

パーソナルジムのトレーナーの写真。

最近よくファスティング(断食)ってどうなんですか?これからファスティング(断食)しようと思うのですが、どうしたら良いですか?というご質問を多く頂きます。

結論からお伝えすると、ダイエットにファスティング(断食)を用いるのは危険ですし、メリットは少ないです。

そもそもファスティング(断食)はダイエットのためにあるものではないので、今日はそのことについてお伝えします。

今日の内容は、

・ファスティング(断食)とは何か?

・ファスティング(断食)によって起こる体の変化。

・なぜダイエットにファスティング(断食)を用いてはいけないのか?

です。

*ファスティング=断食ですので、以下「ファスティング」と表記します。

パーソナルジムでは絶対に勧めません。  

ファスティングとは何か?


ではまずファスティングとは何かというと、

「一定期間食べ物を食べない期間をつくる」ことです。

例えば3日間や5日間、7日間と日数を決め、その期間は水しか飲まない、又は酵素ドリンクと水しか飲まないというものがあります。

ファスティングの生まれは「宗教」からきています。

起源や動機は宗教によって異なるため、何のためにファスティングを行うかは興味があれば調べて頂ければと思います。

様々な宗教でファスティングが行われている中で、「体重が減る」という事実が広まり、現在のダイエット手段としてファスティングが広まってきています。

 

ファスティングによって起こる体の変化。


ではファスティングを行うと体内でどのようなことが起こるのかを説明していきます。

 

 ①老化を抑えるタンパク質が増える。

老化を促進させる要因に「インスリン」と「インスリン様成長因子1(IGF-1)」という2つのホルモンがあります。

この2つのホルモンは細胞の老化を抑えるタンパク質の働きを弱める性質があります。

インスリンやIGF-1は食事をすることで増えるため、ファスティングをすると出る機会を失い、細胞の老化を抑えるタンパク質がしっかり働くことができます。

 

②細胞が綺麗になる。

人が生きていくためにはタンパク質の存在が欠かせませんが、ファスティングでタンパク質が入ってこないことで体はどうにかしてタンパク質を作り出そうとします。

人の体には、必要なタンパク質から不必要なタンパク質(体に悪影響を及ぼすタンパク質)まで存在しています。

ファスティングでタンパク質が入ってこないと不必要なタンパク質(体に悪影響を及ぼすタンパク質)をアミノ酸に分解し、分解されたアミノ酸を利用して必要なタンパク質に作り変えることができます(オートファジーと呼ばれる)。

代表的な例としては、アミロイドβと呼ばれるアルツハイマー病を引き起こすタンパク質を分解して、必要なタンパク質に作り変えるなどです。

 

③神経を新しいものに作り変える。

ファスティングを行うと、脳の一部ので「脳由来神経栄養因子(BDNF)」という物質の量が増えることが分かっています。

BDNFが増加すると神経細胞を新たに作り出したり、神経細胞同士のつながりを強化したり、損傷による神経細胞の死滅を防ぐような働きをしてくれます。

その結果、記憶や認知機能が向上したり、気分が改善されることもあるため、うつ病などの精神疾患を持っている方の治療にファスティングが用いられたりします。

 

このように、ファスティングを行うことで様々な面で人の体に良い影響を及ぼすことがわかっています。

しかしこれらは断食中に起こる変化であって、断食が終わればこれらの変化は起こらなくなります。  

なぜダイエットにファスティングを用いてはいけないのか?


ではなぜ、ダイエットにファスティングを用いてはいけないのかについてです。

これまでの話の中で、脂肪が減るということについて書かれていませんよね。

そうなんです。 ファスティングを行うことで脂肪が減るということはほとんど無いからです。

ではなぜファスティングをすると体重が減るのか?

それは水分が抜けていることが多くの割合を占めます。

「いやいや、ファスティング中は普段よりも多く水分を摂取するよ!」という答えが返ってきそうですが、残念ながら水分を体に留めるには塩分・糖質・タンパク質が必要になります。

いつもよりも多く水分を摂ったとしても、それを体に留めておく栄養素が断食中には入ってこないので、水分を入れては出してを繰り返している状態になります。

栄養素がほとんど入ってこないのでもちろん脂肪も多少は燃焼されてはいますが、断食中は先ほどお伝えした、必要なタンパク質を作り出すなどの生命維持に必要な働きを優先させますので、その他の代謝を落とす、つまり省エネモードの体(脂肪を使わない・溜め込む)になっていきます。

そのため、断食が終わった後は省エネモードの体(脂肪を使わない・溜め込む)を作り上げてしまうことになります。

断食後ある程度の期間が経てばこの省エネモードも解除されますが、断食をした人の多くが断食中に我慢した分、断食が終わってからラーメンやステーキ・揚げ物など食べてしまっています。

もし断食をきっかけに食生活を見直したり、乱れていた食欲が正常に戻りそれに合わせた食事ができれば、その後痩せていくことは可能です。

しかし当然ですが、元の食生活に戻ってしまえば断食で抜けていた水分が体内に戻り体重も元に戻りますし、断食の反動で食欲が増してしまえば断食前より太ってしまうことだって普通にあるのです。   又、断食のやりすぎで摂食障害になる場合もあります。

これらのことをふまえると、体内の環境を整えるためのファスティングであれば良いと思いますが、ダイエットのためにファスティングをすることはおすすめしません。

ただ、「24時間未満のファスティング(断続的ファスティング・間欠的ファスティング)は、肥満の健康成人においては体重減少に効果的である」という研究結果は出ていますので、もしやるのであればそのような方法が良いということになります。

ダイエット方法の1つにファスティングが定着してきていますが、得をするのは酵素ドリンクを作っている会社だけですので、ファスティングは慎重に行いましょう!

 

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今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

熊本のパーソナルジムpas à pas パザパ代表の平野でした。

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